- 健康
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トランス脂肪酸に気をつけましょう
今、「トランス脂肪酸」についての関心が高まっています。
「トランス脂肪酸」とは、天然に食品中にも含まれているものですが、
油脂を加工・精製する工程でできるものがあります。
米食品医薬品局(FDA)は、3年後までに制限するとの方針を明らかにしました。
心臓病の原因になると指摘され、「安全ではない」と判断しました。
「トランス脂肪酸」は、主にマーガリンや揚げ物、パンなど身近なものに含まれており、
どうつきあっていけば良いのか、考えさせられます。
女性が好きなクッキー、パンや日常よく使うカレールーにも含まれています。
バター、牛乳にも天然ではありますが少量含まれています。
控えたほうがいいのは、「トランス脂肪酸」として化学的に精製されたものです。
マーガリン、ショートニングに含まれています。
「トランス脂肪酸」を使うと経済的であり、食感もよくなるそうで使われています。
クッキーなどバターを使うと高価になりますが、こちらを使うと安価で作れます。
しかし、トランス脂肪酸をとる量が多いと、
血液中の悪玉コレステロールといわれているLDLコレステロールが増えて、
善玉のHDLコレステロールが減ることが報告されています。
今回のFDAの発表でより一層、消費者の関心が高まりました。
アメリカでは10年前から取り過ぎが問題視され、
2006年からは表示が義務化されました。
日本では脂質の量は示されていますが、
トランス脂肪酸の表示についてはメーカーの任意となっています。
日本では何も規制はないし、欧米のように食品にほとんど表示されていません。
では、どうやって食品を判断したらよいのでしょう?
分かって使うのと知らないで使うのとでは違うと、
消費者の不安の声が高まっています。
WHOの目標は総エネルギーの1%未満にという勧告を受けていて、
日本人が一日に消費するエネルギーは平均で約1,900 kcalで、
一人一日当たり約2グラム未満が目標量に相当します。
現在国内のメーカーは削減の努力をしているそうです。
日本では欧米と違って、そんなに摂取量が多くないということです。
ですので、日本では健康への影響が小さいと判断している訳です。
しかし、表示がないので、選択・判断ができないという現状にもなっています。
インターネットで自主的に公表しているところもあるということですが、
もっと手軽に見れたらいいですね。
脂肪の摂取量が多いと思われる人は注意が必要ということです。